水路への塗料や油の流出について
塗料や油等が水路へ流出する事故が市内で発生しています。
良好な水路環境を維持するため、日頃から、一人ひとりが環境を保全する意識を持ち、水路に塗料や油等を故意に捨てないでください。
使用した後の塗料や油等は最後まで使いきり、不要分は布や残紙に染み込ませて可燃物として廃棄するなどご協力をお願いします。
水路は、農業用水を田んぼに運ぶ重要な役割を担っています。また、道路側溝等も、雨水を排水するよう水路へ接続されている箇所もあることから、塗料や油等を流すと、水路を汚染し、生き物や農作物に被害を及ぼす可能性があります。
なお、水路に塗料や油等が流出した場合には、オイルフェンスやオイル吸着マット等で拡散を防止し、バキューム車で吸引する作業などにより油の除去等を行いますが、これらの作業に係る費用は高額で、原因者の負担となり、法令等による罰則が適用されることもありますのでご注意ください。
油流出による水路汚染の事例
油流出による油膜
拡散防止のため油吸着マット設置
水路への油流出防止オイルフェンス
水路に広がる油膜
バキューム車による油吸引回収作業
鉄バクテリアと油について
水が流れにくい状態になると、水量が乏しい水路や水田に、虹彩状に光る油膜のようなものや赤褐色の膜が発生することがあります。
これは鉄バクテリアという細菌が作り出した、鉄の酸化皮膜や沈殿物です。
油と似ていますが自然由来の物質ですので、有害な物質は含まれていません。
鉄バクテリアと油の見分け方
- 臭い:鉄バクテリアによる皮膜であれば、油臭はしません。水の滞留による腐敗臭がする場合があります。
- 皮膜に衝撃を与える:鉄バクテリアによる皮膜であれば、膜がガラス状に割れます。油であれば膜状のままです。
鉄バクテリアの例