久留米絣(かすり)について
久留米絣について
久留米絣は、江戸時代後期1800年頃、13歳の井上伝という少女により考案されました。着物をほどき、1本1本の糸を調べていると、糸が所々白くなっているところを見つけます。これをヒントに、糸を括って藍で染め、織り上げて模様を生み出すことを考案したのです。
久留米絣は、農家の復業として久留米・八女郡・三潴郡を中心に製作され、その素朴さと丈夫さは西南戦争によって全国に広まりました。戦後は生活様式の変化により生産量は減少しましたが、昭和51年(1976年)に国の伝統的工芸品に指定されました。今では、筑後市や広川町が生産の中心となっています。
久留米絣の特徴
久留米絣には、夏は涼しく、冬は暖かいという、綿素材ならではの良さがあります。工程は非常に緻密で、柄を生み出すために糸束を縛って染色し、染めた糸束をまた一本一本の糸にほどき、織ることで、やっと一枚の織物ができあがります。完成までにかかる日数は約3ヶ月。その間、30もの工程を経る、手間のかかる工芸品です。元々、着物として親しまれてきましたが、最近では現代の暮らしにさりげなく取り入れられるアイテムが主流となっています。
久留米かすりPR動画
久留米絣 KURUME KASURI
↑外部リンク(YouTube「ちくご恋するチャンネル」)につながります。
大阪・関西万博2025でブースに出展する久留米絣協同組合が、久留米絣PR動画を制作しました。ぜひご覧ください。
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