予防救急をご存知ですか?
ケガや病気の中には、普段のちょっとした心がけで未然に防げるものが数多くあります。
救急車を呼ばなくてはいけないようなケガや病気をしないよう、日頃から注意し、心がける意識や行動を「予防救急」といいます。
ちょっとした注意で防げるケガや病気には、このようなものがあります
1 熱中症
暑さや熱によって体に障害が起きることを「熱中症」といいます。
予防のポイント
- 室内にいても熱中症になりますので、暑いと感じるときは我慢をせずにエアコンを使用しましょう。
- のどが乾かなくても、こまめに水分補給(スポーツ飲料など)をしましょう。
- 直射日光に極力あたらないように日よけ対策をし、暑い時間帯の外での作業は避けましょう。
- 体に異変を感じたら無理をせずに涼しい場所で休みましょう。
(注)熱中症警戒アラートについて
熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日夕方、または当日早朝に都道府県ごとに発表される情報です。アラートが発表されている日には、予防行動を積極的にとりましょう。
- 暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。(環境省 熱中症予防情報サイトなどで確認しましょう。)
2 転倒
高齢者の自宅内での転倒が多数発生しています。
予防のポイント
- 小さな段差でもつまづかないよう気をつけましょう。(階段・コードやベットや脚立)
- 転倒を防ぐために整理整頓を心がけましょう。
- 階段、廊下、玄関、浴室など滑り止め対策をしましょう。
- 脚立などを使用して作業するときは他の人に支えてもらいましょう。
3 浴室内での事故
意識を失うことや溺れ死ぬことが多発しています。
予防のポイント
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
- 湯の温度は41度以下、湯に浸かる時間は10分までを目安に。
- アルコールが抜けるまで、また、食事すぐの入浴は控えましょう。
- 入浴する前に同居者に一声掛けて、見まわってもらいましょう。
- 家族が入浴している時は意識を失っていないか時々声を掛けましょう。
4 水の事故について
夏になるとプールや海・川での事故が多くなります。
予防のポイント
- 自分の泳力を過信せず、疲れたら休憩しましょう。また、体調が悪い時には泳がないようにしましょう。
- 泳ぐ前には準備運動をしましょう。
- アルコールを飲んで泳ぐのは危険です。
- 子どもたちだけで、水辺で遊ぶのは危険です。そのような行為は危険であると日頃から言い聞かせましょう。
- プールサイドは滑りやすくなっていますので、走り回らないように注意してください。
5 やけどについて
どれくらいの温度でやけどは起こるのか?
44度・・・・・・・・6〜7時間
60度・・・・・・・・10秒
70度以上・・・・1秒
予防のポイント
- 料理などで火を使う場合は注意しましょう。
- ポットなど高温の液体が入っているものを、子どもの手の届くところに置かないようにしましょう。
- 暖房器具の配置を考え、必要であれば柵を設置して子どもが近づかないようにしましょう。
- 夏に花火をするときは、水の入ったバケツ等を用意し、子どもから目を離さないようにしましょう。
6 窒息・誤飲
高齢者や小さな子どもに多く発生しています。
予防のポイント
- 食べ物を細かく切るなど、飲み込みやすくなる工夫をしましょう。
- 口いっぱいほおばると、飲み込むのに力がいるため、慌てずゆっくりよく噛んで食べましょう。
- 小さな子どもの口に入りそうな物は、手の届かない場所に置きましょう。
これらのものは場合によっては命の危険もあるものですが、本人や家族、周囲の人の意識や心がけで未然に防げるものです。
救急車を呼ばなくてはいけないような大事故や大怪我にならないように気をつけましょう。
このページの作成担当
消防本部 警防課 救急救助担当
〒833-0031 福岡県筑後市大字山ノ井900番地
電話 0942-52-2020
FAX 0942-53-6658