救急処置
止血法
血液の量は、成人男性で体重の8%(体重60kgで約5リットル)と言われています。
そのうちの20%が急速に失われると出血性のショックに、30%が失われると生命に危険を及ぼします。
したがって出血量が多いほど、また、出血が激しいほど止血を迅速に行う必要があります。
大出血の止血法としては、出血部位を直接圧迫する直接圧迫止血法が基本です。
(注)直接圧迫止血法……出血部位を直接圧迫し包帯をする。
きれいなガーゼ(ハンカチ)などを傷口に当て、手で圧迫する。
大きな血管からの出血の場合、片手で圧迫しても止血できないときは、両手で体重を乗せながら圧迫止血する。
熱傷(やけど)に対しての応急手当
衣類を着ている時は、衣類ごとできるだけ早く、きれいな冷水(水道水で良い)で15分以上痛みが引くまで冷やし、きれいなガーゼ(ハンカチ)などで傷を覆う。
しかし、広い範囲の熱傷では体の冷し過ぎに注意する。また、薬品を塗らずに医師の診察を受けるようにする。
骨折に対しての応急手当
骨折とは、骨が折れるか、骨にひびがはいることです。交通事故、転落事故、スポーツ事故等が原因で起こりやすく、特にお年寄りは骨がもろいために、きわめて小さな力で折れる事があります。
骨折していると思われる場合は、不用意に動かしてはいけません。
また、表面に傷が無くても、骨折している場合があります。
骨折の症状
- 激しい痛みがある。
- 変形が見られる。
- 急激にはれてくる。
- 皮膚の色が変わる。
処置として、副木にて固定する方法があります。副木が無い場合、代用として充分な硬さと適当な長さ、及び幅を持つものが使えます。
例えば身近にあるボール紙、新聞紙、週刊誌、板、傘、棒、毛布、野球のバット等があります。