ヒートショック予防・救急車適正利用について
『ヒートショックにご用心』
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度の変化により血圧が上下に大きく変動することなどが原因で起こります。
気温が下がる冬場に多く見られ、失神や不整脈のほか、死に至ることもあります。特に高齢者は注意してください。
〔予防のポイント〕
①入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
②お風呂場の温度は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
③浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
④食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。
⑤入浴の前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。
実際に筑後市内においても、ヒートショックが原因と思われる救急要請が発生しています。
発見が遅れれば、お風呂の中で溺水したり、心肺停止に陥る場合もあります。そうならないために、「予防のポイント」を理解、実践したうえで気持ちよく入浴してください。
●福岡県ホームページ「ヒートショック」に関してはこちら
●消費者庁ホームページ「冬季の入浴中の事故について」
『救急車適正利用のお願い』
筑後市では、令和5年11月末現在、昨年の同時期より年間200件以上多く救急出動しています。全国で救急車の適正利用が訴えられていますが、実際に筑後市でも「A病院に連れ行ってほしい(入院用のバッグを準備した状態で救急車を待っていた)」「どこの病院へ行っていいか分からなかったので救急車を呼んだ」などの緊急性が低い通報が発生しています。
筑後市消防署には、救急車が3台しかありません。3台全て出動していることもあります。先述の緊急性が低い事案に出動してしまうと、1分1秒を争う救急要請があった際に、すぐに救急車を向かわせることができません。
市民の皆様には、かかりつけ医を見つける、症状が出たら病院を受診しておくなどの「予防救急」を実践していただき、救急車の適正利用にご理解・ご協力をお願いいたします。
また、福岡県では「♯7119」に電話をおかけいただくと、医師や看護師が相談者から聞き取った症状に基づき、緊急度や重症度の判断を行い、必要な助言や指示を受けることができます。救急車を呼ぶか迷った際にはご活用ください。