救助訓練を実施しました
日々、様々な災害を想定して訓練を実施していますが、今回は下水管などの狭くて距離のある場所で体調不良を起こした人や怪我をした人(以下:要救助者)がいることを想定した横坑救助訓練を行いました。消防署の一室に縦横90cm、長さ15m程の横抗を作成し、現場を再現しました。この訓練は、限られた活動スペースで安全で確実かつ素早い救助を実施することを目的としています。また、下水管のような場所(地下深い場所)は空気中の酸素濃度が低かったり、有毒なガスが発生していたりと地上とは危険度が違います。このような危険性にも注意を払わなければならないことも再確認しました。
訓練を実施した隊員たちは、狭いながらも要救助者に救助器具を装着し、怪我や病気による苦痛が増さないような救出を心がけていました。しかし、救出を実施する人員も少ないため、一人あたりの体力の消耗が激しいことや狭い空間での窮屈な活動など、横坑救助の難しさを実感していました。
災害や事故、怪我や病気はいつどこで発生するか分かりません。どんな場所でそれらが起こっても、要救助者を助けることができるよう、日々努力を積み重ねていきます。