ワンヘルス〜人と動物の共生のために〜
西田市長が「ワンヘルス推進」を宣言しました。
筑後市では、ワンヘルス理念の啓発として、「人と動物の健康と共生を考える講演会」を令和4年7月7日(木)サザンクス筑後 小ホールにおいて開催しました。
「人と動物の共通感染症について」を演題とし、福岡県ワンヘルス推進協議会委員の戸川温 福岡大学准教授に人獣共通感染症について、わかりやすく講演いただきました。
筑後市ワンヘルス推進宣言
筑後市ワンヘルス推進宣言
~人と動物の共生のために~
新型コロナウイルス感染症などの、人と動物双方に感染する「人獣共通感染症」は、今や人の感染症の約6割を占め、森林開発などにより地球温暖化や生態系の崩壊が進み、人と野生動物の生息区域が変化したことで、動物が持つ病原体が人にも感染するようになったと言われています。
こうした様々な分野にまたがる問題に対して、人と動物の健康と環境の健全性を一つとして捉える「ワンヘルス」の理念のもと、総合的に取り組むことが求められています。
令和3年1月に施行された「福岡県ワンヘルス推進基本条例」では、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための基本方針を定め、今年3月には、ワンヘルス推進のための施策や取り組みを体系的に整理し、県民、事業者、自治体等関連団体の役割を示した「福岡県ワンヘルス推進行動計画」が策定されました。
これらを踏まえ、本市は、人と動物の健康を守り次世代に継承していくため、下記の事項に取り組み、ワンヘルスを推進することをここに宣言します。
1.福岡県ワンヘルス推進行動計画に基づき、福岡県の取り組みに連携協力し、ワンヘルス実践・施策を積極的に推進します。
2.市民へのワンヘルス周知に努め、理解の促進を図り、その実践活動に対し必要な支援を行います。
令和 4 年 7 月 7 日
筑後市長 西 田 正 治
筑後市ワンヘルス宣言 (PDF形式:296KB)
「人と動物の健康と共生を考える講演会」
日時 : 令和4年7月7日(木)14時00分~16時00分
会場 : サザンクス筑後 小ホール (筑後市大字若菜1104番地 電話0942-54-1200)
講演内容 : 人と動物の共通感染症について
講師 : 福岡大学病院 感染制御部 部長 戸川 温 准教授
講演会案内チラシ : 「人と動物の健康と共生を考える講演会」 (PDF形式:895KB)
「福岡県ワンヘルス推進行動計画」
※ 福岡県のホームページが新しいウィンドウで開きます。
「福岡県ワンヘルス推進基本条例」
「ワンワールド・ワンヘルス」とは?
動物とヒト及びそれを取り巻く環境(生態系)は、相互につながっていると包括的に捉え、関係する学術分野が「ひとつの健康」の概念を共有して問題解決に当たるべきという考え方で、最近では「ワンヘルス」という言葉で代表されるようになっています。
「ワンヘルス・アプローチ」の国際的な取組み
近年、人と動物の共通感染症の流行制御や薬剤耐性対策等に関する意識が高まり、安全で安心な社会の構築が求められており、このような課題に対し、人と動物の健康を一つと捉え、人、動物、環境の関係者が分野横断的に連携して、その解決に向けて取り組む「ワンヘルス・アプローチ」が国際的に提唱されています。
「ワンヘルス」の理念の提唱
以前から「ワンヘルス」に通じる考え方は提唱されていましたが、2004年、ニューヨーク・マンハッタンのロックフェラー大学において、「ワンワールド・ワンヘルス」をテーマとする「人、家畜、野生動物の間で起こる感染症の統御についてのシンポジウム」が開催されました。その成果は「マンハッタン原則」と命名され、12の行動計画が提示されました。