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埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)

 埋蔵文化財とは、土地に埋蔵されている文化財(主に遺跡と言われている場所)のこと。埋蔵文化財の存在が知られている土地(周知の埋蔵文化財包蔵地)は全国で約46万か所あり、毎年9千件程の発掘調査が行われている。

 

勾玉・曲玉(まがたま)

 ゆくる湾曲した玉類。硬玉(こうぎょく)・軟玉(なんぎょく)・碧玉(へきぎょく)・水晶(すいしょう)・滑石(かっせき)などの石材が用いられ、古墳時代では装飾用玉類の中心をなす。
縄文時代に見られるイノシシの牙を用いた勾玉形垂飾が、美しい石に替わって勾玉が成立したと考えられる。石製のほかに土製・ガラス製もある。

 

磨製石器(ませいせっき)

 砥石(といし)にかけて磨き上げた石器。磨製石器の多くは、まず打ち割りや敲打(こうだ)によって形を整えた後、最終的に磨き上げられる。日本列島では、約3万年前ごろの局部磨製の斧形石器が出土しており、現在、世界最古の磨製石器といわれている。打製石器の対語。

 

溝状遺構(みぞじょういこう)

 地面を細長く掘りくぼめた遺構。水を流すためのものや、土地を区画する表示として掘られたものなどがある。

 

ミニチュア土器(みにちゅあどき)

 超小型の土器の総称。一般的に小型品とするものよりさらに小さい。袖珍(しゅうちん)土器と同義。手捏(てづくね)土器とも呼ぶこともある。通常の大きさの土器の器形を模したものが多いが、その器形本来の機能は果たしえない。東日本の縄文晩期に顕著につくられるが、すでに関東の縄文早期の撚糸文(よりいともん)土器には類例が知られる。

 

木製品(もくせいひん)

 木製遺物の総称。木器と同様。語義からは木質のみに限定されるが、竹や蔓(つる)を用いたものも含めることがある。植物性遺物であるため、主に低湿地遺跡など有機物が遺存しやすい環境で発見される。木製品には、生産用具・容器・祭祀具・武器・武具・建築材・葬具などの出土例がある。

 

木棺墓(もっかんぼ)

 木製の棺を用いる墓。北部九州でも弥生時代前期は木棺を用いた。しかし、弥生時代中期に入るころには集団墓地が中核となり独自に生み出された甕棺(かめかん)を用いる甕棺墓へと変遷していった。

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