朝顔形円筒埴輪(あさがおがたえんとうはにわ)
埴輪(はにわ)の一種で、口縁(こうえん)から頸部(けいぶ:先端または上半分の部位でくぶれるように細くなった部分)の細くなった部分の形が朝顔の花に似ていることからこの名がある。
鐙(あぶみ)
人が馬にのる時に使う道具の一種で、馬ないし鞍(くら)の両脇につり垂(た)れた足踏(あしぶ)み用金具。
鋳型(いがた)
器物(きぶつ)をつくるときに、熱でとかした金属を流し込む型のこと。
遺構(いこう)
昔の人たちが、地面に残した建物などの跡。住居跡(じゅうきょあと)・墳墓(ふんぼ)・貝塚(かいづか)・城跡(じょうせき)など。土地と一体化されていて動かすことが出来ない物を遺構と呼ぶ。
石蓋土坑墓(いしぶたどこうぼ・せきがいどこうぼ)
土坑墓(どこうぼ)の一種。長方形の墓坑上(ぼこうじょう)に板状の蓋石(いしぶた)を並べて入口をふさいだもの。せきがいどこうぼともいう。
石庖丁・石包丁(いしぼうちょう)
穀類(こくもつ)の穂(ほ)を摘(つ)む穂摘具(ほてきぐ)の一種であり、長方形(ちょうほうけい)・楕円形(だえんけい)・半円形(はんえんけい)を呈する扁平(へんぺい)な石器。長辺の一方に片刃ないし両刃の刃部がつくりだされる。
遺跡(いせき)
昔の人たちが生活をしていた跡がのこされていることが確認できる場所。具体的には遺構(いこう)もしくは遺物(いぶつ)が残されている場所。(集落跡(しゅうらくあと)・祭祀跡(さいしあと)・墓跡(ぼせき)・水田跡(すいでんあと)・貝塚(かいづか)・古墳(こふん)など)
井戸(いど)
地下水(ちかすい)を得るために、地表下へ掘り下げた溜(た)め水のための穴。井戸の上部の縁(ふち)を木で井の字の形にくんだ井桁(いげた)、井戸の地上の部分に、木・石・土管などでつくった低い囲を井筒(いづつ)と呼び分ける。
移動式竈(いどうしきかまど)
竈(かまど)・釜(かま)・甑(こしき)の3つがセットになる土師質(はじしつ)の土製品。畿内を中心とする古墳の主体部や横穴からの出土が知られる。小型品であり、加熱跡もみられる、副葬のための仮器と考えられる。
遺物(いぶつ)
昔の人たちが生活するために加工したり、作りだした道具。(人工遺物・・・狩りをする時の弓矢や食べ物を調理する鍋など)(自然遺物・・・食べた貝や獣の肉を食べたあとの獣骨)
遺物包含層(いぶつほうがんそう)
土器(どき)や石器(せっき)などの考古資料(こうこしりょう)が地下の土層中(どそうちゅう)にのこっている状態、ないしはその遺跡(いせき)。
臼玉(うすだま)
両面の平らな平面形の玉のこと。
円筒埴輪(えんとうはにわ)
埴輪(はにわ)の代表的形態。円筒形(えんとうがた)の埴輪で、数条のタガ状突帯(じょうとったい)が胴部をめぐり、その間に円形や三角形の透かし孔(あな)があけられる。弥生時代の特殊壷をのせる特殊器台から転化したもので、壷形(つぼがた)と器台形(きだいがた)が一体化したのが朝顔形埴輪、器台形のみが発達したのが円筒埴輪である。